肩が痛くて背中に手が届かない(50代女性)

初回の状態

デスクワークの女性が五十肩の疑いで来院されました。半年前から無防備に左肩を動かした時に激痛が走るようになりました。特に入浴時、右の背中を洗う時に、左肩に痛みがあり背中が洗えなかく、姿勢が悪いので体のバランスも気になるとのことでした。

猫背姿勢が強く、右肩と右骨盤の高くなる姿勢でした。
左肩を右前に回したり、上に上げると鋭い痛みを感じていました。

施術後の変化

初回:骨盤、腰部の背骨の動きの異常があり矯正を行いました。左肩の関節の可動域が非常に少なく、動かすと痛みが強い為、筋肉を緩める施術を行いました。
股関節の関節の可動域も減少していたので、股関節の矯正と家でのストレッチを指導しました。足の関節にキネシオテープを巻き、膝の屈伸時の負荷を少なくすると、屈伸時の痛みは消失しました。施術後は立位屈伸時に、膝の違和感は若干あるものの、痛みは消失しました。


2回目(1週間後):肩の痛みはまだあるものの、可動域が改善していました。頚椎の矯正と肩関節の可動域を上げる施術を行い、施術後は肩の痛みが減少し、肩の高さの左右差が減少しました。デスクワークでの猫背姿勢が強いので、職場での空き時間行うストレッチをお伝えしました。

3回目、4回目は10日間隔で継続して施術を継続しました。
5回目(10日後)肩の痛みがだいぶ楽になり背中に手を回すことも痛みなくできるようになりました。仕事が忙しくなると、首肩の緊張が増してくるので、間隔をあけてメンテナンス施術を継続しています。

担当者からのコメント

肩甲骨の上にある棘上筋や肩甲下筋、僧帽筋などの筋肉の収縮制限が取れるまでは、痛みが強くありましたが、ホームエクササイズを頑張ってされていた効果もあり、通常よりも早く改善が見られました。

五十肩の場合は干渉波を使って筋肉の収縮を促しながら、関節の可動域を上げていくことで早期の改善が期待できます。また、デスクワークによる肩甲骨周囲の硬さは猫背姿勢(首の前湾の減少)からも引き起こされていますので、首、肩の矯正が必要になります。

本来、肩関節は可動域の大きい関節ですが、デスクワーク時間が長いと不良姿勢になることが多く、肩の動きを低下させてしまうこと傾向が見られます。長時間のパソコン作業で首、肩に症状をお持ちのかたは痛みが酷くならない内にWHO基準のカイロプラクティック院で見てもらうことをお勧めします。

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