こんにちは。
リガーレαカイロプラクティック新宿の白石です。
このところ気温差があり、花粉症に悩まれる方の多いシーズンでもあり、「くしゃみで肩甲骨内側にひびく痛みを何とかしたい」、「なぜくしゃみをするとこんなに背中が痛いのだろう?」、「くしゃみのあとに背中がチクチク、脇がピクピクする原因は?」という質問を多く頂きます。
同じようなお悩みや疑問をお持ちの方の為に、なぜくしゃみで背中が痛くなったのか、その原因、対策、予防法についてまとめてみました。
<< お悩み例 >>
・正月に寝すぎた後から背中に違和感があり、花粉が飛び始めた2月下旬~ くしゃみをすると背中(肩甲骨内側)に激痛がするようになった。(30代、女性)
・学生時代から側弯症で肋骨の左右差が大きく、今年に入ってから、くしゃみで背中に激痛が走るようになった(40代女性)
・仕事が忙しくソファーで寝落ちする日が続いた後位から背中の痛みが気になり、じっとしていても背中が痛い(30代男性)
それぞれ痛みが出始めた経緯、身体の使い方、運動習慣は異なりますが、共通する姿勢傾向があります。
「猫背姿勢の慢性化」です。
くしゃみによって、背中に痛みが響くのは猫背が原因であるケースが多く見られます。なぜ猫背がくしゃみと関係あるのか、猫背姿勢の方はなぜくしゃみで痛みが出易いのか、その理由を解説していきます。
くしゃみは、横隔膜の急激な収縮(縮む動き)、肋骨が肺の体積を小さくする動きにより、肺内部の空気が外にでることで、体内や鼻腔のウィルスや花粉が外に排出する仕組みです。Wikipediaに依ると、くしゃみにより排出される呼気の風速は時速320キロつまり新幹線並みであり、横隔膜の収縮には肋骨全体の動きが関わります。
そのため、肋骨が動きづらい猫背姿勢は肋骨・横隔膜、肋間筋の動かせる範囲(可動域)を狭くして、くしゃみによる横隔膜の収縮による衝撃を吸収できない状態にあるといえます。
猫背と呼吸については、ひとまず体感してもらうのが早いです。
「ものは試し」次の3パターンの呼吸を比べてみて下さい
① 前かがみ姿勢で腕組をして深呼吸
② 両手と胸を大きく広げて深呼吸をして、肋骨の動きと肺に入る空気の量を比べてみて下さい。
③ 両手を広げたまま座った姿勢と立った姿勢で深呼吸の深さを比べてみてください。
いかがですか、違いを感じられたでしょうか?
前かがみ姿勢(猫背の強調姿勢)をしていると肋骨を動かせられるスペースが狭いので、深い呼吸がしづらくなります。また呼吸をする時は肋骨以外にも骨盤の動きも関係するので、座っている時よりも立って両手を広げた時の方がより深い呼吸ができます。
「背中が丸くなると、呼吸が深くできないのは分かったけど、なんでくしゃみをすると背中が痛くなるの?」という疑問が浮かんできそうなので解説していきます。
筋肉はゴムと同じ性質をしていて、縮みっぱなしや伸びっぱなしの状態が続くと伸び縮みしづらくなります。深い呼吸ができていない横隔膜は柔軟性がなかったり、肋骨を大きく動かせない状態になっています。
つまり、猫背姿勢時間が長い習慣
→横隔膜と肋骨が動きづらくなる
→肋骨がついている背骨の動き、肩甲骨の動きも少なくなる
→肋骨、背骨、肩甲骨を結ぶ筋肉が動きづらくなる
という感じで、慢性的に猫背姿勢が続いている方の背骨、肋骨、肩甲骨は可動域が狭くなっています。
その状況で横隔膜を最大限に縮める動きをすると、肋骨と背骨に付く筋肉や背骨と肩甲骨を結ぶ筋肉を傷つけてしまうきっかけになったりします。何となく背中が張るなぁ、重たいなぁと感じるのがそのタイミングです。
そして、数時間デスクワークを続けたり、スマホを見たり、皿洗い・掃除機(家事)、赤ちゃんの抱っこ(育児)で背中が丸くなる生活が慢性化して疲労が抜けない状態で、くしゃみをすると傷ついた筋肉の傷口を瞬発的に開くような状況になる為、痛みを感じたりします。(実際には傷口ではなく、筋肉の拘縮ですがイメージのお話です)
何となく原因と結果のイメージがつながったでしょうか?
さて、それでは、ここでデスクワーカーの猫背改善習慣3つのポイントをご紹介します。
<<デスクワーカーの体幹にとって大切な習慣3つ>>
☆猫背時間の合間にブレイクタイムを30分~1時間に1度挟んで伸び & 深呼吸をする
☆毎日数回、デスクワークの合間に横隔膜、腸腰筋のストレッチをすること
☆座り姿勢で座面を意識すること
これができていない慢性猫背な状況で腹筋、背筋のトレーニングをすることは根本的な解決にならず、猫背姿勢が直りづらくなるリスクがあるので、ご注意ください。
上にあげた3つの改善ポイント
①1回あたりのパソコン時間を30分~1時間に減らす
②肋骨周りのストレッチ
③座り姿勢の座面意識を改善
この3つのポイントを数日~1週間取り組んでみて頂いて、背中のつらさに改善がみられない場合、痛みが悪化傾向で日常生活に支障がある場合は一度WHO基準のカイロプラクターにご相談ください。
~追記~
「予防のために運動するとしたらどんな運動がいいですか?」と聞かれることが多いので実際に治療院でお答えしている内容を追記します。
背骨、肋骨、肩甲骨の動きに柔軟性が十分でない方が多いので、まずは
①軽めのウォーキング
②水泳
③軽く息が上がるぐらいの有酸素運動
から始めるのがオススメです。
逆に柔軟性の少ない方にNGな運動習慣はジョギング、筋トレです。ジョギングはご自分の体重×加速度の負荷が背骨全体にかかる為に症状が悪化するリスクがあります。筋トレは関節の柔軟性が十分でない場合は肩や腰に痛みを感じやすくなることが多いです。思い当たる方は一時的に、運動メニューを変えてみて変化があるかお試しください。
他にも、具体的な症例紹介やWHO基準のカイロプラクティックについて下記ページからご覧いただけます。ご参考になさってください:
<<治療院紹介>>
WHO基準のカイロプラクティック整体院として2011年5月 新宿駅 新南口 高島屋百貨店前にOPENし、2018年3月に西新宿に移転しました。完全個室、施術室2部屋、感染対策を徹底している小規模治療院です。
長年お世話になった「リガーレカイロプラクティック横浜」から2018年に暖簾分けして独立しました。
「リガーレ 」とはラテン語で「つながり」を意味します。「人と人のつながりを大切にする施術」をモットーに日々取り組んでおります。
<<カイロプラクティックとは>>
カイロプラクティックは、アメリカで医学的理論を元に発展したヘルスケアです。患者さまが「しびれがある」「痛い」と感じていらっしゃれば、それは「異常あり」と判断します。
その痛みやしびれの根本的な原因である背骨の配列と神経に直接アプローチするため、痛みの再発を防ぎ、動きやすい状態への改善に特化している施術方法です。
<<WHO基準のカイロプラクティックとは>>
WHO基準のカイロとは:世界保健機構(WHO)において最低4年間4200時間以上の教育課程を終えた者がカイロプラクティックを行えると定められています。
日本国内でWHO基準のカイロプラクティックを行う者(以下カイロプラクター)は約870名、国内でカイロの看板を上げている施術者の3%と言われています。
<<WHO基準のカイロプラクターとは>>
WHO基準のカイロプラクターは学位保持者として、アメリカ、オーストラリアなど国家資格化されている国で仕事をすることも可能です。その為にはその国の資格を得るための教育(各国の法律、レントゲン撮影の教育)を受けたのちに国家資格を受験する資格を持っているのが、日本国内の2年制カイロ専門学校を終えた施術者との分かりやすい違いです。またカイロプラクティックの国際ライセンスと説明されているサイトもありますが、国際ライセンスは存在せず各国の国家資格が国によって存在しています。日本にはカイロプラクティックの国家資格がない為、WHO基準の学位を持っているかが国際的にみた際の一定の基準といえます。
<<スタッフ紹介>>
白石 賢司 (3児の父)
出勤曜日:火・水・木・土・日(第3日曜除く)
横田 琢 (一児の父)
出勤曜日:月・火・金
<アクセス>
・JR各線: 新宿駅 西口から徒歩7-8分
新大久保駅から徒歩 7-8分
・中央総武線:大久保駅から徒歩5分
・都営大江戸線 :新宿西口駅D5出口より徒歩3分
・西武鉄道:西武新宿駅から徒歩5分
都営大江戸線、丸ノ内線 D5出口からのアクセス
都営大江戸線、新宿西口駅D5出口から右手へ小滝橋通り沿いまっすぐです。途中に郵便局、銀だこさんなどが右手に見えます。ラーメン二郎の二軒先です。当院店舗の真向かいにセブンイレブン、ペッパーランチがあります。建物構造上、2階に見える1階です。上り階段が10段程ありますので、ベビーカーでお越し際は到着されましたらお電話ください。お迎えに上がります。